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新竹駅の夜を撮る

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台湾西北部の中枢である新竹市は人口約45万の商業都市。市内の随所に歴史建築や古刹が点在していることでも知られる都市です。ここはその要となる場所。日本統治時代に新竹州庁舎として建てられた官庁建築で、戦後は新竹市政府(市役所)として使用されてきました。正面に立ってみると、赤煉瓦特有のややくすんだ色合いが風格を漂わせています。そして、赤煉瓦造りの西洋建築でありながらも、屋根の部分に目を向けると、日本式の黒瓦が見られます。言ってみれば、和洋折衷様式の官庁舎です。1944(昭和19)年には空襲に遭い、一部が倒壊しましたが、戦後すぐに修復されました。現役の行政庁舎なので、平日の日中であれば、館内に入ることも可能です。夜間はライトアップされるので、夕暮れ時を狙って訪れてみるのもおすすめです。なお、この駅については拙著『台湾のトリセツ』(昭文社)でも詳述していますので、ご興味のある方、ご覧ください。

台湾で「めじろ」に会う~台湾探鳥日記

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メジロは台湾でも親しまれている鳥で、都市部を中心に、ほぼ全域で出会えます。台北市内であれば、台北植物園や大安森林公園のほか、公園や緑地などで出会うことができます。日本のメジロと同じく、 黄緑色 をしており、 白いアイリングが アクセントとなっています。 腹は白 く、 風切羽は先のほうが色が濃く、脚と嘴は鉛色をしてい ます。ただ、台湾の場合、日本のものよりもやや身体が小さいことが特色となっています。 鳴き声は「チチチ ッ 」と 小さな声で 鳴 きます。本当に かすかに聞こえるという程度 です。 英語ではまさにそのまま、「 White-eye 」と呼ばれます。また、中国語では「 縁 繍眼 」と呼ばれています。ちなみに「 繍 」と は美しい 縫い とり を 意味 します。 春に は 花の蜜を 吸いに やってくる ので、撮影家たちはこの瞬間を狙いますが、季節を問わず、出会うことができます。