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ルリマダラの集団越冬~片倉佳史の台湾風景散歩

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大自然の舞姫 ルリマダラの集団越冬を追う。「片倉佳史の台湾風景散歩」という不定期ウェブ連載の記事です。今回は台湾が世界に誇る稀有な自然景観を取り上げてみました。あまり知られていないのが悔しいのですが、ご興味を感じていただければ幸いです。記事は以下から読めます。オチにご注目ください。   大自然の舞姫 ルリマダラの集団越冬を追う【片倉佳史の台湾風景散歩 】③ - The News Lens Japan|ザ・ニュースレンズ・ ジャパン https://japan.thenewslens.com/article/5648 動画はこちら ルリマダラの集団越冬 #紫斑蝶 #ルリマダラ #ルカイ族 #茂林 - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=Nm1jAX4suMU ショート動画 台湾の蝶。ルリマダラとタイワンキチョウ。 #台湾探見動画 #台湾体験  #埔里 - YouTube https://www.youtube.com/shorts/R8i-C_tpoEA

金門島のクビワガラス(玉頸鴉)

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金門探鳥日誌。台湾の鳥好きは誰でも憧れるという金門島。この島の鳥相は台湾とは異なり、中国大陸のもの。台湾では見られない鳥がたくさんいます。 今回出会ったのはクビワガラス。カラスはカラスでも、白いマフラーを羽織ったような風貌です。中国語では玉頸鴉と表記されます。準絶滅危惧種です。中国西南部ではよく見られる鳥ですが、台湾島ではほとんど見ることがありません。それが、金門島なら見られます。しかも留鳥なので、季節を問わず、見られます。ちょっぴりエレガントな雰囲気ですね。 ただし、準絶滅危惧種となっており、 全世界で2000羽程度しかいないそうです。 2019年12月4日撮影。 金門北山集落にて。 Corvus torquatus Collared Crow 玉頸鴉 クビワガラス

ムナフマルハシ(大彎嘴)

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台湾中部の山岳地帯。南投県の清境農場で鳥探しを楽しみました。その際に出会ったムナフマルハシ。台湾華語では「大彎嘴」と言います。美しくはあるものの、地味な色合いなので、なかなか見つけられませんでした。かなりワイルドな顔立ちで、結構怖い顔をしています。精悍ですね。 ムナフマルハシ 英名 Black-necklaced Scimitar Babbler 学名 Erythrogenys erythrocnemis

チャバラオオルリと北斗七星

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台湾中部山岳地帯への撮影。花蓮県から南投県へ抜けるルートでしたが、途中の合歓山では氷点下の中、霧と嵐に巻き込まれ、笑えない状況に苦しみました。やはり海抜3000メートルを超えると冷え込みが厳しく、天候の変化も侮れません。 まずは海抜3000メートル地点で一枚。北斗七星なのですが、わかりますか?結構、この画角で収めるのは難しく、タイミングを見極めての一枚でした。 この日は結局、星空撮影はできなかったのですが、寒さのあまり寝ることができず、徹夜状態・・・。疲れ切った自分に刺激を与えてくれたのはチャバラオオルリさんのこの姿でした。鮮烈なブルーに興奮し、寒さも眠気も吹き飛んでしまいました。

アオスジアゲハ(青帯鳳蝶) 台湾の蝶

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アオスジアゲハさん。台湾では比較的よく目にできる仲間です。パステルカラーの色合いはもちろん、蝶の中で最もよく見えると言われている複眼がチャームポイント。この日は台北郊外の内湖にトンボの撮影に出ていたのですが、あいにくの大雨に見舞われました・・・。でも、台湾の神様に見放されることはなく、きれいに撮ることができました。これまでの中で最もきれいに撮れたようにも思っています。 和名:アオスジアゲハ 台湾名:青帯鳳蝶 学名:Graphium sarpedon connectens

コマドリ(日本歌鴝)~台湾探鳥日記

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日本ではおなじみのコマドリですが、台湾ではいわゆる渡り鳥で、冬季限定の鳥となります。前々からぜひカメラに収めたいと願っていましたが、ようやく出会うことができました。この時は台湾の鳥好き(鳥友)たちと一緒に撮影していたのですが、どうして日本人がそんなに興奮しているの?と何人もから言われました。なぜかと言えば、この鳥は台湾では「日本歌鴝」と記され、日本からやってくる鳥の代表格とされているため。確かにそうなのですが、台湾の草むらの中でコマドリを撮れるなんて、興奮せずにはいられません。

黑頭翁(クロガシラ)~台湾探鳥日記

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クロガシラは台湾の固有種、しかも、台湾島の東と南にしかいない鳥です。台湾では「黑頭翁」(台湾華語)、もしくは台湾語で「烏頭翁」と表記します。台湾東部と南端部だけに暮らす鳥で、私は恒春で一度、撮影したことがあったのですが、その時はあまりきれいに撮れず、今回の花蓮取材で念願叶いました。和名は「クロガシラ」。頭が白い「白頭翁」は台湾各地で見られ、「ペタコ」と呼ばれていますが、黒い頭のこちらは生息地が限られます。 黑頭翁 クロガシラ Pycnonotus taivanus Formosan Bulbul

澎湖雲雀(澎湖ひばり)~台湾探鳥日記

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ひばりは日本でもなじみの深い鳥。澎湖諸島で見られるひばりは「澎湖雲雀」と呼ばれ、台湾固有亜種とされています。台湾本島にいる仲間、いわゆるタイワンヒバリよりも小さく、色合いも少し異なります。そもそも、台湾本島ではあまりひばりを見ないので、結構新鮮な印象です。 ちなみにこのひばりは「小雲雀」とも呼ばれ、平地や砂浜で多く見られます。森の中にいるわけではないものの、草むらの中にいるので、意外に見つけにくく、むしろ浜辺のほうが見つけやすい印象でした。 この日は5時半に起き、探しに行きました。かわいい姿を見せてくれましたが、結構、警戒心が強く、攝影は難しかったです。ちなみに、澎湖県の県鳥にもなっています。 澎湖小雲雀 Alauda1 gulgula Oriental Skylark 台湾旅人地図帳 https://amzn.to/2VNMcNm

タイワンタイマイ(寬青帶鳳蝶)~台湾の蝶

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タイワンタイマイ。川べりなどでよくみかける仲間ですが、独特な存在感があります。低地で目にすることはなく、低海抜地域を中心に森の中や渓流沿いで目にします。光の当たり具合で色合いが変わるので、撮影が楽しい仲間でもあります。蝶にはいつも、生きる力をもらっていますが、私はこの蝶がとても好きで、出会うたびに嬉しく思っています。 その姿からはなんとも言えないすがすがしさのようなものを感じますね。なお、「タイワン」と名前に付きますが、固有種ではなく、中国華南地方から東南アジア、インドまで、結構生息範囲は広い蝶です。 タイワンタイマイ 寬青帶鳳蝶 Graphium cloanthus kuge

アカネシロチョウ(豔粉蝶)~台湾の蝶

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アカネシロチョウは台湾ではよく見かける存在です。アジアにおいてはかなり広く分布していますが、台湾はその東端になっているそうです。花の蜜を吸っている時はあまり動かないので、撮影は比較的容易です。かなりカラフルなので意外ですが、モンシロチョウの仲間です。 アカネシロチョウ 豔粉蝶 Delias pasithoe

オオゴマダラ(大白斑蝶)~台湾の蝶

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言わずと知れた「南国の貴婦人」。大型のマダラチョウで、日本では最大級の大きさを誇るそうです。白と黒の上品な色合いが印象的で、確かに見入ってしまう美しさです。日本では南西諸島で見られますが、台湾では各地でその姿を見ることができます。今回は新北市の小野柳で出会いました。ここは鳥好きの聖地ですが、蝶もたくさん見られます。 私はまだ見たことはないのですが、蛹が金色とのことで、ぜひ一度、見てみたいです。

ルリタテハ(琉璃蛱蝶)~台湾の蝶

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北部横貫公路の探蝶の旅。早朝の山の中でルリタテハと出会いました。日本にもいる蝶ですが、台湾亜種は日本のものとは異なり、白の斑点が入りません。かなり機敏な動きをするので、撮影は難しいのですが、偶然、止まってくれました。ちなみに、羽を閉じている時はまさに木の葉のようなので、全くと言っていいほど見つけられません。 なお、台湾では「琉璃蛱蝶」と表記します。それと学名の「Kaniska canace」ですが、インドのクシャーナ朝の君主・カニシカ王、canaceはギリシャ神話のカナケーにちなむそうです。 ルリタテハ 琉璃蛱蝶 Kaniska canace